私は着物をよく着ます。
でも、一般的にもそうであるように、汚れるのが気になる時があります。
周りのみんなにも気を使わせてしまうこともあります。
「着物の上に着られる割烹着が欲しい」と思ってから、色々探したけれど、
気に入るものは、」なかなか見つけれなかった。
(あるにはあるけど、イメージが一致しなかった・・・)
どうしても欲しいけど、見つけられなかったらどうする?
布ものなんだし、作れそうだったら作ってみる?
時折現れる、創作の神が横切っていきました。
布を広げてフリーハンドでハサミを進め、迷走の結果
和・洋どちらの雰囲気も持っている、フレンチアンティーク風な形が
出来上がっていきました。
こだわり
一番こだわったのは素材。
着物が正絹で天然素材なのに、化学繊維をかぶせてしまうのは
もったいないなあ・・・
もちろん汚れをカバーするもので、割烹着そのものの汚れも
落としやすくしたいのですが、なんかしっくりきませんでした。
そこで、いつもロブデュに使っている天然リネンに着目。
私が鼻血をドバドバ出しちゃったとき、前面が血だらけなったけど、
中の服には染透らなかったし、普通の洗濯で鼻血のシミはほとんど
落ちたっけ・・・
リネンの繊維はペクチンという成分にコーティングされているので、
汚れには強いとのこと。
一度一致したイメージはどんどん膨らんで
ソフトリネンのふわりとした割烹着ができあがりました。
何もしないでいても、ただ置いておくだけでも物は汚れていきます。
新品のままタンスにしまっておいても、出してみたらシミがういていたりもします。
まして、着て活動していたら汚れてしまうのも仕方ないですね。
大切な洋服や着物を守りたいのも当然だけど、ある程度は受け入れて
それに味わいや懐かしさを感じられるようになれたらいいな・・・
と、思う今日この頃です。
命名秘話
気に入ったものには、名前を付けたくなります。
和風でもあり、プロバンス地方のタブリエエプロンのような趣のある
割烹着。
かっぽうぎ・・・タブリエ・・・タブリエ・・・割烹着・・・
タブリエかっぽうぎ・・・タ・ブ・ポ
思い巡らしているうちに、口ずさんだ「タブポ」
何だか、しっくりきたので
私の作る割烹着の名前は「タブポ」になりました。